まずは基礎工事の為の掘削作業です。根入れをしっかり確保し擁壁の安定を図ります。
擁壁工事①(現場打ちコンクリート擁壁)
- 施工日時
- 2017/07/13
- 施工場所
- 宅地内隣地境界線沿い ※写真クリックで拡大
隣地と所有地に高低差(所有地が上の段)がある場合、境界沿いに垂直に擁壁を立ち上げ、擁壁裏を埋め戻すことで 境界いっぱいに土地を利用することが出来るようになります。
掘削後、砕石を敷均し転圧し擁壁下の地盤を固めます。
砕石転圧後、墨出し用及び釘止め用のコンクリートを打設し、コンクリート硬化後に境界に沿って墨出しを行います。墨出し完了後、墨に沿って型枠を組立てます。
前面及び底盤の型枠組立て後、鉄筋を規定の間隔で組立てます。鉄筋組立て完了後、底盤のコンクリートをバイブレーターで締め固めながら打設します。
底盤コンクリート硬化後、底盤上に裏面の型枠を組み立てます。この際垂直の建ち及び境界面の通りなどに留意しながら壁のコンクリート打設時に型枠が動かないように堅固に組立てます。
型枠組立て後、コンクリートをバイブレーターで締め固めながら打設します。
コンクリート打設後、数日間の養生期間を経て型枠を解体します。
型枠解体後、掘削土または客土(購入土)にて埋め戻しを行います。L型擁壁は埋め戻しにより底盤に土圧がかかり擁壁が転倒せずに自立する構造となります。そのため埋め戻しの際は何層かに分けて転圧しながら埋め戻しを行います。
表面をマサ土で化粧し、擁壁周囲の補修等を終えて完成です。木が生えてる部分が元の擁壁の通りですのでかなり広くなったのがわかります。このように擁壁工事で段差を解消することによって土地を有効に活用できるようになります。